したいろく

「したい」録、慕い録、肢体録、死体録、四対六

東京を語りたい

この1ヶ月を振り返る。

 

まず、腫瘍疑惑。

精密検査の結果は(今のところ)シロ。

経食道心エコーはしんどかった。麻酔を打っても何度も吐き出して、喉はボロボロに荒れた荒れた。腫瘍は無くても、そのせいで直後に風邪をひき、熱も38.4度まで上がった。言わずもがな、また有休を使ってしまったかぁ。

 

とりあえず現在はセカンドオピニオンとしての検査を控えている状態。次の心エコーで問題無ければ完全にシロ、ということになるっす。

 

にしても、この状態の心持ちはいいものではないっすね。常に手術のマイナスイメージに付き纏われて、元気で居てはいけないような変な気持ちにもなるし。周りから最初は気を使われていたけど、次第に微妙な空気(本当に病人なのか、仮病なのか、どっちにしても扱いづらい)が流れているように感じるんですわ。

 

とにかく言える事として、私の身体は東京とあまり相性が良くないなぁ。

今回の件も含めて、来春より実家に戻ることが決まったんです。東京での生活もあと半年す。

 

現在までの2年半、厳密に言えば2年の東京社会人生活を振り返ってみると、東京はとにかくエネルギーの街だと感じます。

 

エネルギー。気力、体力、スピード、資金力。資本主義の髄みたいなもの全てを言うのかもしれない…それが東京を生きるのに必要なエネルギー。

まずは資金力。東京の人間ってなんであんなにお金持ってるんだ。貯金できてる人間は総じて実家住まい。一人暮らしで貯金は本当に難しいっす。東京はサービス業が暴利を貪ってるとしか思えないです。

次にスピード。物理的に歩くのめちゃくちゃ速いよね東京。浜松町駅の人のうねりを見るたびに、文字通りの人波だなーって。あと物事の変化や決定のスピードもめちゃくちゃ早い。東京の刻むペースは速すぎて、無理について行こうとすると最後の直線でバテる。92年天皇賞秋のトウカイテイオー参照。トウカイテイオーの場合最後の200mぐらいまでは頑張ってるからすごいけど。


1992年 第106回天皇賞(秋) レッツゴーターキン

 

そう言う意味では、レッツゴーターキンのような田舎者(ローカルGⅢ常連)みたいに、ハナからついて行くのをやめて、マイペースに進めたほうが最後の直線で一瞬の切れが活きるのかもしれない。無性にあのレースが好きなのはそんな気持ちが芽生えるからかも。

 

かなり脱線したけど、次は体力。これはでかい。東京で生きる人間は体力ないと死にますよ。街が大きいし、人が多いし、とにかく歩く。地方でのんびり車を走らせる事がいかに楽をしていたか考えさせられる。だいたい毎朝電車乗るだけでなんで死ぬような思いをしなければいけないんだ。そのうえ東京人って本当よく働くし、本当よく遊ぶ。それが良い事って信念が強すぎじゃないかなぁ、と。適当に生きることをえらく勿体無く言われるセコさがあるように思うんす。毎日刺激を求めるマゾヒストの街かもしれない。私は毎日静かに暮らしたい。本当に静かに。

 

最後に気力。全てはここに通じるわけですよ。人の多さを気にせず、人から後ろ指を差されることを厭わず、人を見下していることに気づかず、東京での生活に疑問を持たない人間だけが長く生きていける街。要は自意識を持った人間に東京は向いてないと思うのです。

 

東京はヒト、モノ、カネが本当に多いです。多すぎて腐るほど。そのボリュームがその人に合っているかは別問題なわけで、毎日生きる街としては個人的にカロリー過多。

一人一人、自分の性格や身体に合った街があるわけで、東京との相性は普通〜やや悪いぐらいだったかもしれないなーと。

 

念のため言っておきますが、東京をディスっているわけでもないですし、この街で立ち位置居場所を作り上げている人は勿論尊敬しています。ありふれた言い方ですが、東京でビッグになる人ってやっぱり違いますぜ。そんな人は田舎では役不足

 

でも東京は誰しもが輝ける場所ではないし、田舎から東京に一撃食らわせる生き方が合う人だっているんすよ。

 

 というわけで、東京を離れる事を上司にもお伝えしました。

 

ここからの半年はノスタルジーになるんだろうか。

 

 

<最近のツボ曲>

銀杏BOYZ「東京」


銀杏BOYS-東京

 

赤い公園「カメレオン」


赤い公園アルバム「熱唱サマー」全曲試聴映像

 

℃-uteDanceでバコーン!


℃-ute「Danceでバコーン!」(Dance de Bakoon!) - Hello! Project Hina Fest 2016